2009年08月10日
良いことも悪いことも、自分の心や環境が人を作る。
株式会社シャンテ
http://www.chanter.co.jp/
代表取締役 浅田 孝枝氏
従業員数 48名(正社員)
<プロフィール>
1981年 (株)東海会館華寿殿を設立
1994年 全館改装に伴い、社名を(株)シャンテに変更
1995年 館内直営衣裳室を「ソフィア」と名付け、出店
1996年 ソフィアが(株)ソフィアとして登記独立
1999年 名古屋初のハウスウェディング「オ・バルキーニョ」オープン
2000年 ブライダルトータルプロデュース「ソフィア・モダニカ」オープン
ニューヨーク風レストラン「ザ・キッチン」オープン
2003年 名古屋、栄の自社ビルに「ソフィア」を移転
プライベートエステティックサロン「ソフィアアムリタ」をオープン
2006年 ギフト事業部「エリル」を新設
シェフオリジナル商品「招福ろうカレー」販売開始
2007年 シャンテメンバーズクラブ「Cou Cou!Chanter」発足
2008年 ゲストハウスウェディング「アクアリュクス」を
三重県にグランドオープン
■スタッフさんに求められていることを教えてください。
一見華やかに見えるブライダルの仕事ですが
実はとても責任が重い仕事なんです。
お客さまにとって最良の日を演出するために
担当スタッフは挙式当日まで、何度も準備を確認し、シミュレーションします。
プレッシャーで、食事が喉を通らなくなるスタッフもいるほどですからね。
その重圧を乗り切るために不可欠なのは、強い責任感と行動力。
そして何より、「新郎新婦のお二人に喜んでもらいたい、最高の一日を創りたい」、
そんな強い気持ちを持っていないと、この仕事はできません。
当社に入社したスタッフは、
ホスピタリティが高まるまで、接客には出しません。
もちろん、年齢や経験に関わらず、です。
心を込めてトイレ掃除をしたり、率先して会場のセッティングをしたり…。
まずは地味で根気のいる仕事を通して、いろいろなことに気付き、
人のために働く喜びを知ってもらいたい。
デビューは、努力を継続して周囲から“シャンテ代表”として認めてもらってから。
みんなその目標に向けて頑張っています。
当社の会社理念の一つに、「喜びを創造する」という言葉があります。
ブライダル、ドレス、レストラン、エステ、ギフト…、
すべての部分で「喜びを創造する」ことが、われわれの仕事なんです。
ただ、この理念を実現するためには、
会社全体で唱和しているだけではダメなんです。
やはりスタッフ個人個人が、
責任を持って状況に応じた判断を下せる実行力を、
身につけてほしいと願っています
「個性は豊かに。でも判断は金太郎飴のように
(どのスタッフ、どの店舗でも、心からの笑顔と心をこめたおもてなしが提供される)」。
そんな会社になれたらいいなぁ、と思います。
「心のべっぴんさんと心のイケメンを目指していこう!」、いつもそう言ってるんですよ。
■浅田さんがスタッフさんに対して心がけておられる事は何ですか?
個人の人格の上に、シャンテという法人格があるのですから、
「シャンテ(社長)だったらこう考える、こう言う、こう動く」ということを、
念頭に動くことの大切さを、スタッフは分かってくれています。
ですから、ステキな事はステキ。良い事は良い。おかしい事はおかしい。
その場で気付いた事は、言葉に出してコミュニケーションをとるようにしています。
できる限り分かりやすく、相手の心に届く言葉で語りかけることで、
スタッフにとって分かりやすいキャラクターでいたいですね。
スタッフ間で、のびのびと自分の意見が言える環境を作るのも、
私の責任の一つだと考えています。
スタッフの笑顔を見ることが、私の原動力にもなりますから。
スタッフはとってもありがたく、同時に頼もしい存在でもあります。
緊張感の高い仕事だからこそ、楽しい職場作りが大切なんじゃないでしょうか。
■スタッフさんとのコミュニケーションは、どのようにされていますか?
当社では年1回、「シャンテ総会」という会社行事を行っています。
いわば文化祭みたいなもので、
「屋台コンペ」「利きワイン大会」をしたり…。
普段は別店舗で働いていて、顔を合わす機会がないスタッフが一堂に会し、
“シャンテグループの仲間”として、みなで楽しむんですよ。
昨年は、本社において、丸一日の大イベントでした。
午前中はソムリエが企画した、ワインの勉強を兼ねる「利きワイン大会」を実施しました。
研修の終わりには、みんなほろ酔い気分で楽しい時間でしたね(笑)。
午後は運動会。
地下1階から、9階までの全館を使って、「探偵・泥棒ゲーム」をしたんですよ。
チームに分かれ、お揃いのTシャツを着用し、作戦を練ります。
賞金もかかっていたので、みんな燃えていましたね。
「遊ぶときは、みんなで思いっきり遊ぶ!」
こんな感じです。
一見すると、遊びのイベントに見えるかもしれませんが、
スタッフ同士の仲間意識を強めたり、イマジネーション能力を高めたり、
仲間同士で助け合ったり…スタッフにとってプラスになるものが必ず見つかります。
人を楽しませるのが好きな人たちなので、おもしろいアイデアはいくらでも出ますからね。
これからも続けて行きたいと思っています。
■採用の際、そのようなホスピタリティ度をどのようにして判断されているんですか?
面接ではできるだけリラックスしてもらい、
本人の素地が見えるまで、納得いくまで何度も面接を重ねます。
会話を重ねることで、当社の理念・価値観に共感してもらえそうかを見させてもらいます。
サービス業ですので、お客さまの気持ちを汲み取ることから始まるお仕事。
たとえばブライダルなら、何も無いところからプランニングして
お客様が夢見ておられる結婚式をカタチにするのは、
そこに向けて100%以上の力を注げる人でないと、絶対にできないことですから。
当社では、営業、企画、制作、準備、当日の披露宴まで、すべてを1人で担当します。
だからこそ、逆にチームワークが大切なんですよ。
お客さまに喜んでもらうために、いかにみんなで知恵を合わせて、仕事ができるか。
「社内の人間関係でストレスを抱える事は、一番無駄な時間」
「その時間があれば、お客さまのために心を配ろう」
言葉に出して、伝えるようにしています。
スタッフ同士がお互いを好きだと思える関係じゃないと、良い仕事はできない。
だからこそ何度も面接をさせてもらって、私が好きだと思える人を採用します。
良いことも悪いことも、自分の心や環境が人を作るんだなぁと、
スタッフから学ばせてもらっています。
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■社長に就任されて10年という事ですが、
最初からホスピタリティ溢れるスタッフさんばかりだったのですか?
社長に就任したとき、
当時のスタッフから、「どんな会社にしたいのか」と何度も聞かれました。
みんなも不安だったのでしょう。
新社長の考え方について確認したかったんでしょうね。
そんな私を支えてくれたのが、17歳の時の体験なんです。
父が結婚式場を創業し、初めて結婚式のお手伝いをした時、
「こんな素敵なお仕事があるんだぁ!」と、とても感激したのを覚えていて。
今でも変わらないこの気持ちが、当時新米社長だった私を勇気づけてくれました。
加えて、創業以来の大先輩の従業員さんから
「自分の考え方に合わない人は、辞めてしまうかもしれない。
でもそれを恐れずに、話しなさい。
こんな会社にしたいという“芯”をしっかり持たないといけない」と励まされました。
あっという間の10年。
お客様やスタッフに時に厳しく、そして同時に愛情を受けて育ててもらいました。
今も感謝しています。
今では、この考えに共感してくれたスタッフが、
採用や育成の段階で、シャンテらしさを伝授してくれています。
会社の風土は、生き物と同じ。
その時その場所に集うスタッフで、いろいろな風が吹きます。
その風を感じながら、基本の軸を大切に、柔軟に新しい方向へと進めればと思います。
■スタッフ教育としてされている事はありますか?
社外での講演会やセミナーなどの勉強会に行ったスタッフには、
必ずレポートを書いて提出してもらいます。
勉強会って、会社のお金と時間を使って行かせてもらえるもの。
いわばご褒美なんですよ。
それをスタッフが理解してくれていますので、
つくづくスタッフには恵まれているなぁ、と感じています。
たとえばマネージャー自身が参加したいセミナーがあっても、
「この子を行かせてやってください」って後輩スタッフを推薦してきてくれたり。
それを聞くと、本当に嬉しくなります。
■ところで、本社地下にあるレストランのカレーが大人気とお聞きしましたが?
これも当社のフットワークの軽さが、実現した事例なんですよ。
もともと料理長が、お昼のまかないに作ってくれたカレーがあまりに美味しかったんです。
「お客様にも食べさせてあげたい」という意見がスタッフから出て、
じゃあ、レトルトカレーを作ろう、と。
料理長のレシピどおりの味を再現するには、1年近く試行錯誤を繰り返しました。
料理長にも大変な苦労をしてもらいながら『招福ろうカレー』が完成しました。
さらに、あるお客さまから「お店で食べたいなぁ」という言葉を頂きまして…
メインのウェディング業務のかたわら、
できる範囲で木曜日のお昼、限定50食のみ試してみることに。
それがご好評をいただいて、いつも即売状態です。
テレビ取材もたくさん来ていただきました!
■スマイルプロジェクトを気に入ってくださって、
何か始められたそうですね。
最初に「スマイルプロジェクト」の話を聞いたとき、すごく楽しそう!って思いました。
そこで当社でも、
昨年末に「スマイルのプロを選ぶスマイルプロジェクト」を実施する事にしたんです。
新卒1年目のスタッフ2人を、スマイルプロジェクト委員に任命しました。
そして彼らが中心になって、各店舗でのスマイルプロ、
全社でのスマイルキング・スマイルクイーンを、全員の投票で選んだんです。
選ばれた入賞者には、一人ひとり手書きの表彰状を読み上げて渡しました。
嬉しかったのは、ほとんどのスタッフが票を一票は獲得していたこと。
スタッフそれぞれが、お互いを認め合っていることが感じられて、感激しました。
スマイルについて考える、本当に良い機会になりました。
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- by エヌエス
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